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wabi sabi hibi 2


或る美しくせつない音とことばの記憶 12

清志郎が逝って2年と2ヶ月が過ぎて、
きっとこんな時間を繰り返していたら、あっという間に私の番が来てしまいそう。
こんな風にしてちゃダメだな。なんかしなくちゃ。
少なくとも、こうしてられることに感謝しなきゃ。
清志郎の声を聞くとそう思う。

山ほどある素晴らしいことばの中から(しかも私はまだその一握りしか知らない)
ここのところ大好きな「スローバラード」を。
こんなシンプルなことばと音のなかに、
愛する幸せや、それと隣り合わせのやるせない哀しみ、不安、
すべてひっくるめた人間らしい「切なさ」を表せる人はいない。

そして彼のことばは、彼の音に乗って完成される。

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昨日は車のなかで寝た
あの娘と手を繋いで
市営グラウンドの駐車場
ふたりで毛布にくるまって

カーラジオからスローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ

あの娘の寝言を聞いたよ
ほんとさ、確かに聞いたんだ

カーラジオからスローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ

ぼくら夢を見たのさ
とっても良く似た夢を


或る美しくせつない音とことばの記憶 12_c0211378_651462.jpg

by sayanbon | 2011-07-02 06:49 | うつくしいもの/aesthetic-art

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